雪乃です。
倦怠期になったときの行動に大きな個人差があることは、以前の記事でお話ししました。
しかし個人差が大きいと聞いても、「男性はなんとなくこういう行動をする人が多い気がする」、「女性はこんな感じになりがちだよね」といったように一定の傾向があるように感じたことがあるかもしれません。
実際のところ、気持ちが冷めてきたときの男女の行動には違いがあるのでしょうか。
詳しく掘り下げてみました。
気持ちが冷めてきたときの行動は男女で違う?その理由は?
倦怠期に限らず、どんな状況でどんな行動をとるかは人それぞれ違います。
しかし似た性格の人が似た環境に置かれていれば、同じことが起こったときに自然と似た行動をとる可能性が高くなるものです。
自分やパートナーの気持ちが冷めてきたときも同じように、似た考えを持った人を参考にすれば考えや行動をある程度予測することができると考えられます。
その点、性別はわたしたちの体や心に大きな影響をもたらしています。
同じ性だからといって必ずしも同じ考えや言動をするわけではないものの、以下のような理由から、共通しやすい部分もあると言えるでしょう。
なお、今回の記事で言う「性別」とは、主に心の性を指しています。
理由①脳が男女によって違うから
倦怠期の男女の行動に違いが出てくる理由のひとつが、脳の男女差による考え方や行動の違いによるものです。
「男女で脳の構造は異なっている」、「男性と女性では脳のよく使う部分が違う」という説を聞いたことがある人も多いでしょう。
一般に、女性は右脳を優位に、男性は左脳を優位に使っていると言われています。
その際の女性と男性の考え方や行動の違いを簡単にまとめたのが、以下の表です。
右脳(女性脳) | 左脳(男性脳) |
感情的(感じる脳) | 論理的(考える脳) |
コミュニケーションは共感重視 | コミュニケーションは勝敗や能力重視 |
イメージや感覚重視 | 数値重視 |
細かい | 部分をとらえる能力が高い全体を把握する能力が高い |
聴覚を重視 | 視覚を重視 |
経過を重んじる | 結果を重んじる |
これは現在でも脳科学者の間でさまざまな意見がある説ですが、ある程度は参考にできると考えられます。
理由②性差に対する固定観念があるから
倦怠期の男女の行動の差を引き起こす要因のひとつには、性差に対する固定観念や思い込みもあります。
- 男性は仕事がメイン、家事育児は女性がメインとなって行う
- 男性は趣味や友人、女性は恋人や夫を優先しがち
- 男性は怒ると冷静に、女性は感情的になる
- 男性はシングルタスク、女性はマルチタスク
これらは本来性差とは関係なく人それぞれ違うものですが、このようなイメージはなかなか取り払うことができないものでもあります。
そして自分では固定観念を持っていないつもりでも、無意識のうちにこういった意見に影響を受けたライフスタイルや言動をしているケースは多いものです。
そのため倦怠期の行動にも、すりこまれたイメージによる男女差が生まれると言えます。
男女別!倦怠期になるとこんな症状が出やすい!
さて、このように男女の違いは行動や考え方に一定の影響を与えていることが分かりました。
この差はもちろん恋愛にも反映されると言えます。
つまり、相手や自分の性が倦怠期にどんな状態になりやすいのかをあらかじめ知っておけば、いち早く状況を理解して対策を講じることができるということです。
ここからは特に知っておきたい男女別の倦怠期の特徴について、詳しく説明していきましょう。
倦怠期の男性に出てきやすい症状
倦怠期の男性に出てきやすい症状は以下の通りです。
もちろん個人差はありますが、このようなポイントに気をつけておくことで相手の倦怠期に気づきやすくなります。
連絡が少なくなる・返信が遅くなる
とりとめのない会話が苦にならない人が多い女性に対し、目的のない雑談が苦手な人が多いのが男性の特徴です。
メッセージのやりとりや通話など、相手が目の前にいないときに特にこの傾向が見られます。
そんな男性でも、恋愛初期は「相手と少しでも多く話したい」という気持ちから、日常のささいなことを報告したり相手のおしゃべりに根気よく付き合ったりします。
しかしもともと連絡がまめでない男性や口下手の男性は倦怠期に入るとそういった努力をしなくなるため、連絡が少なくなったり返信が遅くなったりします。
「付き合いはじめの頃は楽しくメッセージや通話ができていたのに、なんだか最近盛り上がらない…」というのは、非常によくあるエピソードです。
ただし、単に連絡がまめでないだけでは倦怠期だとは言い切れません。
- 重要な連絡のときでもなかなか返信してくれない
- 実際に会ったときになんとなく距離を感じる
- 他の人とは楽しそうにメッセージのやりとりや通話をしている
- 相手の好きな話題や得意な分野の話題でも乗ってこない
連絡がない・返信が遅いだけでなくこういった項目に当てはまる場合は、倦怠期に入っている可能性が高いでしょう。
また、自分が食べたものややったことなど日常生活をこまめに報告してくる男性の場合、そういった連絡が減ったときも気持ちが冷めてきていると考えられます。
デートがマンネリになる
デートプランを主に男性が決めているカップルは、倦怠期に入ると行き先や内容がマンネリ化する傾向があります。
女性側もそのデート内容で満足している場合は問題ありませんが、「最近デートがパターン化していてつまらない」と感じるときは相手が倦怠期に入っている可能性を考えてよいでしょう。
ただし女性が男性にプランを任せきりにしている場合、男性が内容を考えるのに疲れてしまっているケースも。
その場合は、
- プランを考えてくれたことにその都度感謝する
- 提案してくれたプランを全力で楽しむ
- ふたりで一緒に行き先を考える時間を作る
- たまには女性が主導でデートプランを決める
など、相手との接し方に変化をつけると改善されることが多くなります。
ほかの用事で忙しくなる
男性は女性に比べ、彼女ができてもそれまでのライフスタイルを変えたくないと考える人が多いのが特徴です。
しかし交際の初期は彼女との時間が新鮮で楽しく感じられると同時に、自分の都合を優先しすぎると関係が壊れてしまうのではという不安もあります。
そのため、女性を放っておいてまで自分の用事に時間を使おうとはしないのが一般的でしょう。
それが倦怠期に入ると、相手といる新鮮味がなくなるとともに自分のやりたいことをする時間を減らしてまで彼女を喜ばせたいという意識が薄くなります。
自然とそれまでセーブしていた趣味や友人との付き合いが増えてきますが、その一方で、遊びの予定で恋人に時間をさけなくなることには罪悪感をおぼえる男性が多いのも事実です。
このことから、

今週末はデートできる?



週末は友達とフットサルの予定があるけど、正直に言ったら怒るだろうし…



今週は休日出勤しなきゃいけないから難しいなー



そっか、お仕事じゃ仕方ないね…



怒ってないみたいだ、良かった!



また時間できたら連絡するね!
というように、趣味や遊びだったとしても相手に「それなら仕方ない」と思われやすい仕事や勉強、家族の都合などを口実にして会う時間を減らすパターンが多くなります。
もちろん本当に忙しくなった可能性もありますが、会えない期間があまりに長く続く場合や、期間を定める・別日に埋め合わせをするなどの気づかいがない場合は倦怠期を疑う必要があるでしょう。
将来の話をしなくなる
「x年付き合ったら結婚しよう」
「子供はx人くらいほしいな」
などのような将来についての話は、お付き合いをしているカップルなら出てきてもおかしくないものです。
しかし倦怠期の男性は、付き合いはじめの頃に話題にしていた先々の予定や希望について話さなくなる傾向があります。
倦怠期に入ると相手とずっと一緒にいたいと思う気持ちが減るため、相手との幸せな未来が想像できなくなってしまいます。
男性が意識しているかどうかにかかわらず、将来についての話はしなくなっていくことが多いでしょう。
とは言え、彼女に不満はないものの収入面や健康面などの不安が出てきたため未来の話ができなくなったというケースもあります。
男性が将来の話を避けるようになったときはお互いにどう考えているのかしっかりと話し合い、理解を深めることが重要です。
倦怠期の女性に出てきやすい症状
続いてこちらは、倦怠期の女性によく見られる症状です。
自分の気持ちが冷めているかどうかのバロメーターとして、女性がどんな状態になりやすいかを把握しておくことも役に立ちます。
LINEやメールなどの返信がそっけなくなる
連絡の頻度が減ったり返信が遅くなったりすることは男女問わず倦怠期に出てきやすい現象ですが、女性の場合は文面がそっけなくなることで倦怠期かどうかをある程度推測することができます。
男性に比べて「文字を使って愛想よく話す」ということが比較的簡単にできる人が多いのが女性の特徴です。
そのためLINEやメールの文章からでも不機嫌さや無感情が相手に伝わる状況は、程度の進んだ倦怠期の可能性が出てきます。
もちろん倦怠期とは関係なく、忙しい時期や体調不良など心に余裕がないときに文章が簡素になることはありますが、
- 女性側からは必要最低限の内容しか話さない
- 文章が短文や返事のみ、もしくはスタンプのみ
- 会話をすぐに終わらせたがる
- 以前は使っていた絵文字や顔文字がなくなった
このような状態が何か月も続くようであれば、何らかの対策を講じたほうが良いでしょう。
雑談をしなくなる
女性が優位に使っているとされる右脳は「共感する脳」とも言われています。
これは簡単に言えば、共感し、共感されることで相手とコミュニケーションする人が多いということです。
この共感を通した交流に欠かせないのが雑談です。
一見、意味のない内容に思える会話の中にも、相手と日々のちょっとした出来事を共有しあい、関係を深めたいという女性心理が隠れているケースはたくさんあります。
しかし倦怠期に入ると、「自分を理解してほしい」、「相手をもっと理解したい」という意識が減り、コミュニケーションをとることが面倒に感じるようになります。
ほかの症状が出てくるのと同時に雑談をする時間が目に見えて減ったときは、倦怠期を疑ってよいでしょう。
イライラしているときや不機嫌なときが増える
「笑顔が減る」、「イライラしているときや不機嫌なときが増える」というのは男女に共通した倦怠期の特徴です。
しかし女性の場合は男性に比べ、特に病気というわけでなくてもホルモンバランスや月のサイクルによって気分がすぐれない日や体調が悪い日が多くなります。
仕事や学業、家事、育児などに追われているときは、ついそっけない態度をしてしまうこともあるでしょう。
しかし関係性が円満であれば、そんな状態でも多少は無理をしてほがらかにふるまったり、素直に謝る、冷静に話し合いをするなどの対策をとったりできる場合もあります。
ところが倦怠期に入ると出てくるのが、
「私だけが頑張っている」
「こんなにつらいのにどうして分かってくれないの?」
というような、自分の体と心の不調を理解し、いたわってほしいという気持ちです。
このときパートナーが不調に気付かなかったり、「いつものこと」と軽く考えていたりすると、愛情はさらに冷めていきます。
さらに女性には、「共感する」、「ものごとを感覚でとらえる」という右脳の特徴から、その場の雰囲気を感じて状況や原因を推察する能力にたけた人が多いという傾向があります。
そのため相手に対する不満と同時に「長く一緒にいるのだから言わなくても察してほしい(自分なら言われなくても察することができる)」という感情が生まれ、話し合いなどもないまま冷戦状態が長く続いてしまうケースがほとんどです。
友達との付き合いが忙しくなる
恋愛初期には彼氏を最優先していた女性が「友人と遊ぶ」と言って頻繁に出かけたりデートをたびたびキャンセルしたりするようになった場合、疑われるのは程度のかなり進んだ倦怠期です。
「男性は『名前をつけて保存』、女性は『上書き保存』」と言われることがあります。
これはもともと興味のあった対象とは別の対象があらわれたとき、どちらもなるべく同じように扱いたいと考える男性に対し、女性は新しい対象に完全に興味が移ってしまうことをたとえた言葉です。
浮気をしているというわけではなくても、それまでパートナーの優先度が高かった女性が友人など別な対象に興味を向けはじめた場合、必然的に彼氏への興味が薄れてきていると言えるでしょう。
気持ちが冷めてきても彼女より自分の都合を優先することに罪悪感をおぼえる人が多い男性と違い、本格的に倦怠期に入った女性は相手にどう思われるかをそれほど気にしないため、その場をとりつくろうようなことは言いません。
彼氏より友達といるほうが楽しいことを隠さなくなった段階で、別れを覚悟するのもひとつの方法です。
相手は自分と違う人間だと理解するのが重要!
このように倦怠期には性別によって起こりやすい特徴がいくつかあります。
それ以外にも生活してきた環境やかかわってきた人の影響などによって、さまざまな言動があらわれるのが一般的です。
そのため、たとえ「自分だったら倦怠期にそんな行動はしない」と思っても、相手にとっては倦怠期のサインだったというのは非常によくあるケースだと言えます。
日ごろのちょっとした言葉や態度をよく観察して、小さな変化を見逃さないようにするのが倦怠期・マンネリの防止や改善の第一歩です。



どんなに長く一緒にいても、相手の考えや行動が自分と全く同じになることはありません。相手をしっかり見て現状を冷静に把握しましょう!
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